外的要因による塗装の劣化と対策

屋根材や外壁材は、それぞれの素材にも高い耐久性はありますが、素材を保護する塗装がしっかりと表面を保護しているからこそ、長期間長持ちします。
塗装にも高い耐久性はありますが、定期的なメンテナンスを実施し、素材の経年劣化を防ぐ必要があるでしょう。
ここでは、塗装の劣化原因となる外的要因について触れ、適切な対策法などがあれば取り上げていきます。
紫外線
太陽光のエネルギーはとても強く、紫外線の影響は避けられません。日当たりのよい箇所では、毎日紫外線を浴びるので、塗膜の色あせやひび割れ、剥がれなどの典型的な劣化症状が始まります。
チョーキング現象や塗膜の色あせが始まったら、耐久性の高い塗料や紫外線に強い高機能塗料を使用して塗り替えを実施しましょう。
鳥の糞や虫の死骸
屋根の上には鳥が止まりますが、鳥が巣を作ると屋根や外壁、ベランダ・バルコニーの床などにも大量の糞や尿が付着します。虫が多い自然環境が豊かな場所でも、虫の死骸が付着します。
このような糞や尿や虫の死骸は、強い酸を含んでいるため、付着した複数の箇所から塗装が剥がれたり、ひび割れしたりする原因となることがあります。
鳥の糞が多い場所なら、定期的に水洗いを行うべきですが、鳥などが来ないように忌避剤を使用したり、鳥よけネットなどを設置したりするといいでしょう。
酸性雨
酸性雨は、塗装の塗膜を破壊する困った問題です。濡れた後は水分が蒸発し、屋根や外壁に酸が付着し溜まっていきます。
酸は徐々に塗膜を溶かすため、シミや塗膜の剥がれ、ひび割れの原因となることがあります。酸性雨の根本的な解決は難しい問題ですが、定期的に耐久性の高い塗料に塗り替えることをおすすめします。
黄砂や花粉
大量の黄砂や花粉は、汚れや汚れが蓄積する原因となり、美観を損ねます。汚れが溜まって汚くなる前に、定期的に水などで汚れを洗い流す必要があるでしょう。
セルフクリーニング効果の高い高機能塗料を選んで塗り替えると汚れが付着しにくくなります。
融雪剤
塩分は、鉄部の錆びを引き起こします。雪がよく降る地域で、冬場に道路などで融雪剤を使う場合や海沿いの沿岸地域に建っている建物は、鉄部の錆びの発生は避けられないでしょう。風でも塩分が運ばれてくることがあるからです。水洗いにより、汚れや塩分などを早めに取り除く必要があります。
塗装前や予防策では、錆びの除去、錆び留め処理をしっかりと行います。
塗り替え時は、錆びに強い塗料を使って鉄部を塗装するようにしましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。