低汚染塗料はなぜ汚れない?

2020年08月02日

三島市 外壁塗装

 建物は、なぜ汚れるのでしょうか?屋根や外壁の色を汚れにくい色にしても、お住まいの周辺環境や経年劣化により、建物には汚れがつき、その汚れが蓄積され、最後には汚い外観になってしまうでしょう。

 ここでは、建物が汚れる原因を知り、低汚染塗料の汚れをつきにくくする仕組みや効果について簡単に解説します。


通常の塗料は汚れがつきやすい

 外壁塗装工事では塗料を塗った直後はとてもきれいで、ピカピカしています。しかし、時間の経過とともに塗膜表面が汚れ、チリやホコリが付着し、溜まっていきます。汚れの原因の一つが、塗膜の帯電性の問題です。手の届かない場所でも、静電気が小さなチリやホコリを吸い寄せ、自然に汚れが溜まっていきます。

 また、継ぎ目のシーリング材に含まれている可塑剤は、壁に付着してべたつきのある汚れとなります。シーリング材の可塑剤のべたつき症状のことを「ブリード現象」と呼んでいます。また、雨に含まれている煤煙やチリは、遠くの工場や近くを通るクルマの排気ガスが主な原因です。

 空気中の水分と煤煙やチリが結合し、外壁に付着し、黒ずみとなります。長い期間放置していると、黒い雨筋ができてしまうので、早めに清掃や洗浄、再塗装などを実施する必要があるでしょう。


汚れにくい塗料の特徴

 低汚染性塗料は、汚れない塗料や汚染されない塗料ではなく、「汚れにくい」塗料です。汚れをつきにくくするには、雨などの自然環境をうまく利用します。
適度に雨が降る場所では、塗料の塗膜など汚れや油などもいつの間にか洗い流してくれます。

 低汚染性塗料の「汚れにくい」性質の秘密は、塗膜の親水性によるものです。
親水性とは、水となじみやすい性質のことです。もう少し詳しい話をすれば、汚れと塗料の間に水が入りやすくなっており、降り注いだ雨水が外壁についた汚れを洗い流しやすくなっているということです。また、低汚染性塗料は、「セルフクリーニング機能」のついた塗料とも呼ばれています。


低汚染性塗料のご紹介

各塗料メーカーから販売されている低汚染性塗料をご紹介しておきます。

・ファインシリコンフレッシュ(日本ペイント)

 シリコン系の低汚染性塗料です。高い耐候性は、シロキサン結合によるものです。セラミック成分が配合されており、高い親水性により低汚染性能を実現しています。冬場の施工でも乾燥時間が短く、塗装時の発泡が少ないことから施工が容易です。

・水性クリーンタイトSi(エスケー化研)

 低汚染性塗料でも二液タイプではなく、一液タイプの水性塗料です。セラミック複合化技術が耐久性・耐候性の高い二液タイプと同等の低汚染性を維持し、同じ低汚染性塗料の中でも取り扱いやすい塗料へと進化しています。

・超低汚染リファイン(アステックペイント)

 遮熱性能と低汚染性能を兼ね備えた塗料です。高い親水性は、塗膜表層コーティング技術のおかげです。低汚染性により汚れが付着しにくいため、遮熱効果の低下を防ぎ、長期間塗膜の美観を保持します。

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