塗装の寿命を延ばそう!長持ちさせる秘訣
外壁塗装の再塗装は、数十万円~数百万円の費用がかかるため、予め計画的に予算を組んでお金を用意しなければならないでしょう。それよりもできる限り塗装の寿命を延ばすような効果的なメンテナンスを実戦してください。ここでは、塗装を長持ちさせる秘訣について解説していきます。
塗装の剥がれや苔・カビなどのトラブル発生にはすぐに対処!
外壁塗装した箇所は、必ず経年劣化しますし、ひび割れや剥がれ、苔・カビなどもいつ発生してもおかしくない状況です。定期点検や目視チェックでも何かおかしい箇所が見つかったら、すぐに補修や清掃を行いましょう。
塗装の剥がれは、部分補修で劣化症状の拡大を抑え、雨漏り被害に発展しないように注意すべきです。外壁塗装により防水効果が維持できますが、雨水が建物内に浸入できないように不具合箇所を見つけたら、すぐに補修してください。
外壁の塗膜に発生した苔・カビ・藻などは、水道水や専用の洗剤を使ってきれいに洗い落とすことができます。苔やカビが根を張る前に、専門業者に高圧洗浄を依頼してもいいでしょう。
耐久性が高くセルフクリーニング機能のついた塗料を使用
予め耐久性の高い長寿命の塗料を使用していると、それだけで外壁塗膜が長持ちします。シリコン塗料の耐用年数は、8~15年が目安です。それ以上のグレードの塗料には、フッ素塗料や光触媒塗料があります。
フッ素塗料は、15~20年が目安となる寿命です。耐久性や耐候性の他、撥水性にも優れています。フッ素塗料の価格は一般的なグレードの塗料よりも割高になってしまいますが、コストパフォーマンスを考えると、決して高い値段ではありません。
光触媒塗料は、10~15年が目安となる寿命です。こちらは、セルフクリーニング機能、空気浄化機能などの環境や美観の維持を目的とした高機能塗料です。フッ素塗料などよりも高額となりますが、外壁塗膜をいつまでも美しく保ってくれるでしょう。
定期点検をメンテナンス事項に組み込む
年に1回以上、最低でも3年ごとや5年ごとの期間を区切って住宅の定期点検を行いましょう。大手のハウスメーカーや塗装業者などでは、工事後も住宅や屋根・外壁の定期点検を無料で実施していることがあります。保証対象となる工事であれば、その時点で補修してください。数万円程度で補修できるような軽微なトラブル箇所もその場で直し、その都度外壁のトラブルを解決しておいてください。
お庭に植栽が多い場合や海や川などの湿気が多いエリアでは、お庭や植栽のお手入れを頻繁に行いましょう。こうした環境では、カビや苔の付着は避けられません。風通しのよいお庭づくりを目指し、外壁にカビや苔・藻などが生えないように注意しておきましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。