営業マンが塗装工事契約を急がせる理由
営業専門の会社を使って仕事を取っている塗装業者は、契約を急がせることが多くなってしまいます。塗装工事でも仕事の依頼が大手企業に偏る傾向があり、営業力のない中小零細の塗装業者は、セールストークの上手な営業マンを使って、電話営業、訪問営業をして、契約を取っていることがあります。
ここで注意したいことは、営業マンが契約を急がせる場合です。こうしたケースでは、後になってトラブル発生の確率が高くなりますので、いったん冷静になって契約の締結を後日に延ばしたほうがいいでしょう。
大げさなセールストーク
訪問営業や電話営業を行う営業専門会社は、大げさなセールストークでどんどん契約を取っていくことがあります。こうしたセールストークは、口約束として書面に残らないので、契約後に言った言わないなどのトラブルの発生確率が高まります。
契約を取らないことには、営業マンとして報酬を得ることができません。また、営業成績を上げれば上げるほど、報酬に跳ね返ってきますので、できる営業マンほど、大げさなセールストークやうまいセールストークを巧みに使い分け契約の数を積み重ねていきます。
「半永久的に使える塗料がある」
「即決してもらえば100万円以上値引きする」
「足場代が無料」
などの無理なコストダウンや嘘の性能をアピールしてきます。塗装業者の営業トークではよく使われていますので、気づいたら、そこでお断りする勇気が必要です。
一般的な料金相場でも問題なし
高性能で高価な塗料はいくらでもありますが、よく使用されている一般的なグレードの塗料を選べば、まずは問題ないでしょう。足場代の無料や大幅な値引きに関しては、安い値段では契約がすぐに取れますが、手抜き工事の発生確率が高くなります。
下請け業者を使う塗装業者なら、実際の施工価格がもっと下がってしまうことになりますので、低価格の材料を使っての工事や工事に不慣れな塗装職人を使って、安い値段で施工してしまう恐れがあります。塗装後の品質も低くなってしまい、塗料の塗膜の劣化が早まってしまうことがありますので注意が必要でしょう。
顧客重視の営業姿勢が大事!
同じ営業専門会社であっても、顧客重視の営業姿勢を貫いている場合は、逆に頼りになる存在です。塗装業者とのコミュニケーションがうまくいっている場合は、顧客の意向も伝わりやすく、見積内容や価格の条件などの打ち合わせもスムーズです。優良な営業専門会社は、塗装業者と顧客との間の落としどころを見つけられるからこそ、塗装工事もうまく進行します。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。