チョーキング現象はなぜ起こるのか
建物の外壁を触ったら手に「白い粉」がついてしまい取り乱しことはありませんか?実は上記のような状態のことを「チョーキング現象」といい劣化していく外壁の前触れと言われています。
放っておくとどんどん劣化していきますので早急な対応が必要とされるのですが、そもそもなぜこのような状態になってしまうのでしょうか?本記事ではチョーキング現象はなぜ起こるのかを紹介します。
原因
チョーキング現象は「白亜化現象」ともいい、日本では多くの建物に発生する劣化現象の1つとなります。そしてチョーキング現象が起きてしまう原因は雨などの自然的要因と施工不良などの人為的な要因の2つ。
まず自然的な要因だと「雨や紫外線」などが外壁にあたり、塗料中の合成樹脂が分解されて粉状になってしまうのが正体です。自然的な要因は防ぐことが難しいの防ぐことがほとんどできません。
反対に人為的要因ですがほとんどは施工不良による場合が多く塗料が適切に混ざっていない、塗装の工程を誤ってしまい正規のやり方ではないなどの可能性が挙げられます。施工不良に関しては職人の方次第となりますので対策を行えば防ぐことができます。
対策
チョーキング現象の対策ですが自然的要因と人為的要因の2つに分けて紹介します。
自然的要因
自然的要因の場合防ぐことは難しいですが洗浄やセルフチェックなどで緩和させることができます。
また定期的な壁の洗浄はチョーキング現象以外にも様々な効果がありますし、セルフチェックもメリットがたくさんありますのでぜひ試してみてください。
人為的要因
人為的な要因の場合は施工不良であることが多いので塗装中の監督の配置、実績や評判が明確な業者に依頼するのが対策となります。
施工不良なんて起こるの?と思われるかもしれませんが様々な業者がいますので完全におきないとは言い切れません。探すのが面倒くさいと思われるかもしれませんが丁寧に仕事を行ってくれる業者に依頼しましょう。
塗り替えも
チョーキング現象が起きてしまった場合塗り替えも検討していただきたいです。劣化現象としては初期の段階となるため急ぐ必要性はありませんがいずれは塗り替えとなりますので早いに越したことはありません。
またDIYで個人で行うこともできますが外壁全部となると時間がかかってしまい、塗りムラや高所などの危険性がありますので業者に依頼するのが確実です。外壁は印象を決める重要な部分となりますので補修はしっかりと行いましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。