白アリが発生する原因
建物の劣化は経年劣化や災害以外にも「白アリ」という虫により加速している可能性があります。木材を使用した建物限定の被害となりますので、近年ではコンクリートなど様々な対策が講じられるようになりました。
しかし木材にしか出せない趣きがありますので、できれば木造にしたいという方もいらっしゃると思います。では白アリが発生する原因は何があるのでしょうか?簡単に説明をしていきます。
白アリ発生原因
アリという名前ではありますが、白アリ自体はアリではなく「ゴキブリ」に近い存在となります。また白アリは本来害虫ではなく自然環境において重要な役割を果たす虫であり、木材を食べて劣化させてしまう白アリはごく一部のみとなりますので軽く覚えておきましょう。
では肝心な白アリの発生原因ですが、白アリは湿った木材などを好みますので雨や湿気で湿った木材に集まる習性があります。そして餌が豊富にあることがわかりますとそこを餌場として巣を作ってしまうので次々と発生することになります。
そして見えづらい部分から発生しますので、白アリを発見した時点ですでに大量の白アリが存在しているケースが多いです。
被害に合うと
白アリの被害に合うと床下から発生することが多いので、基礎の部分や床などの木材が食われてしまい徐々に脆くなっていきます。まず基礎が脆くなってしまうと建物自体の耐久性が下がり地震など強い衝撃が起きた際に倒壊する危険性が高まります。
また床が白アリの被害にあうとちょっとした衝撃で抜けてしまう場合があり、怪我や不慮の事故につながってしまいます。実際白アリの被害にあった建物を見るとわかりますが、食われてスカスカになっていますので恐ろしいです。
進行速度
木材を食べてしまう白アリには大きく分けて2種類あり、「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」がいます。まずヤマトシロアリはゆっくりと食べていきますので進行が遅く、発見する際に遅れてしまうことがあります。
反対にイエシロアリは進行スピードが早いので発見することはできますが対処が追いつかない場合も。ですが基本的に日本で発生する白アリはヤマトシロアリが多いので進行は遅い傾向にありますね。
対策法
ではどうやって白アリを防げばいいのかということですが
・床下に潜り点検
・地面の換気口を防がない
・床下や基礎に向かう不自然な道ができていないか
などとなります。上記全てを行なったとしても白アリの被害は防ぎきれないと思いますので、本腰を入れて対策したい場合は専門の業者に依頼しましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。