雨樋が壊れる原因と補修について
雨樋が壊れる原因にもいくつかのパターンがあります。
壊れた雨樋は、ご自身で補修できる場合もありますが、雨樋の修理専門業者に任せたほうが再発しにくいでしょう。雨樋にも寿命がありますので、経年劣化による破損については、雨樋を全て交換したほうがいいでしょう。
ゴミ詰まりによる雨樋の不具合
雨樋は雨水が流れるように設計されていますが、樹木が多い場所では、枯れ木、落ち葉などが風で飛ばされて雨水とともに雨樋に流れ込み、集水器に集まって水の流れを止めてしまうことがあります。他にもビニールや砂などがゴミ詰まりの原因となることがあります。
ゴミ詰まりは、水がたくさん集まる場所で起こりやすく、大量の雨が降った時に水が溢れているのを発見することがあります。ゴミ詰まりは、ご自身で定期的に雨樋を清掃することで予防できます。
雨樋や金具の歪み・ズレなど
雨樋は、合成樹脂やトタンなどが原材料で、屋外で使用するために耐久性を高めた建築材料です。しかし、紫外線や熱の影響を受け、経年劣化での歪み・変形、ひび割れが起こります。
雨樋を留めている金具も錆びの発生や強い力により折れたり、曲がったりすることがあります。
金具が外れたりすると、雨樋の傾きがおかしくなり、雨水がうまく流れません。途中で雨水が漏れてしまうようでは、雨樋が正常な機能を果たさなくなっているということです。
部分補修や部分交換修理などが必要となり、雨漏り修理業者にみてもらうようにしましょう。
カビや苔の発生
古い家屋や自然の豊かな環境にある建物では、日当たりの悪い場所などでカビ、苔、藻などが発生することがあります。雨樋に発生すると見た目が汚くなってしまうので、清掃作業が必要でしょう。
しつこいカビ菌を除去するには、特殊な薬剤を使用しての清掃作業が行われます。雨樋部分であれば、部分交換修理のほうが早く、経年劣化が進んでいるような古い雨樋なら雨樋交換修理になるでしょう。
雨樋の寿命
塗料に比べると長めですが、雨樋の寿命は、20~25年ほどです。
新築から20年以上何もメンテナンスをしていない場合は、複数箇所で雨樋の破損、破れ、腐食、変形などの劣化症状が見られます。一度も点検をしていない場合は、雨樋修理業者に点検を依頼し、何かトラブルが発生していないかどうかを確認してもらいましょう。
雨樋を点検して、いたるところで不具合が発見されたら、必ず雨樋修理や交換修理を行いましょう。
自然災害で雨樋が破損した場合
経年劣化以外では、自然災害による雨樋の破損も考えられる原因の一つです。自然災害といってもいろいろあります。
大量の雨水はもちろん、雹、大雪、竜巻、強風なども考えられます。台風や積雪、集中豪雨などはある程度予想できますので、心配ならシーズン前に雨樋の点検や清掃を依頼するべきでしょう。
風災、雪災、雹災などの自然災害では、火災保険の保険金で損害をカバーすることができます。もしものときのために火災保険の契約内容を確認しておきましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。