屋根塗装で行われる縁切りって何

2022年09月01日

三島市 函南町 外壁塗装

屋根塗装工事を行う際に、途中で「縁切り」という作業工程が入ることがあります。

いつも縁切りをしなければならないわけではありませんが、隙間が塞がれて塗装後の屋根材の通気性が悪くなってしまうということであれば、必ず縁切りを行います。

縁切りは、手作業で行う場合もありますが、タスペーサーを使って効率よく作業する方法が主流となっており、ケースバイケースで使い分けられています。


屋根の通気性を確保する「縁切り」

スレート屋根であれば、屋根材の上と下の重なり合った部分には少し隙間が開いています。この隙間は、屋根の内側に溜まった湿気や水分を外側に排出するために存在します。

屋根材に塗装する目的の一つは、高い防水性を保つためです。

そのため、防水性や耐久性が高い塗料で塗装しています。塗装時に屋根材の上と下の隙間を余分な塗料で塞いでしまうことがあります。湿気や水分が溜まると雨漏りの発生原因にもなりますので、「縁切り」という作業を行います。

縁切りで塗料で塞がれた隙間に切り込みを入れて、正常な通気性を確保する作業を行います。このような理由から、縁切りは、屋根塗装工程の中でも重要な工程です。


縁切りのタイミング

縁切りは、屋根塗装の中塗り工程後に十分な時間を取って、作業を行います。一般的には、ヘラやカッターナイフなどで一つ一つ丁寧に切り込みを入れ、隙間を開けていく作業です。

こうした昔ながらの縁切りを行う塗装業者は、4割程度です。他の6割は、タスペーサーを使用して縁切り作業を行っています。

タスペーサーは、カラーベストなどのスレート屋根で数多く使用されています。タスペーサーを使うと、縁切り作業が楽で、塗装作業の効率がアップし時間が短縮できます。

しかし、タスペーサーが使えない屋根材や傷みの激しい屋根などには使えない場合があります。

吹付塗装や屋根材の反りが大きい場合は、隙間が大きいので縁切り作業が不要になることがあり、縁切りを行うべきかどうかは、現場の経験者の判断によるところが大きいでしょう。


手抜き工事に要注意!

縁切りをしない悪徳塗装業者には要注意です。

タスペーサーを使わない縁切りは、3倍近い作業時間がかかります。見た目では判断できませんので、塗装業者にも縁切りの作業の有無や見積書、工程表などを確認するだけではなく、タスペーサーの有無の確認や写真、目視で正しい作業が行われているのかどうかをよく確認してください。

縁切りをしないと後になって屋根トラブルが発生することが多くなるからです。

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