外壁塗装でシャッターは塗装したほうがいい
外壁塗装では壁面の塗装は行いますが、金属製や可動式のシャッターについては塗装すべきでしょうか?
これから外壁塗装を検討している方でシャッターについてまだ何も決めていなかった場合は、こちらの記事を参考にして、シャッターを塗装したほうがいいかどうかについて判断してください。
塗装できるシャッターの場合は塗装してもうら
シャッターは、巻き上げ式の可動シャッターで、上部にシャッターを仕舞うシャッターボックスがあります。
素材が錆びに強いアルミやステンレスであれば塗装をしない場合がありますが、鉄製のシャッターの場合は、塗装を行って錆びを予防し、外観をきれいにします。
シャッターボックスについては、塗装されていたものに関しては同様に塗装のメンテナンスを行います。シャッターは、上下に動き、シャッターボックスに収納されるときには、筒状になっています。
シャッター塗装の問題点は、塗膜に厚みがあると、塗料の種類によっては、塗装がすぐに剥がれてしまうことがある点です。塗料の選択や塗装方法に関しては、必ず専門の塗装業者に作業を依頼するようにしましょう。
シャッター塗装時に注意すること
シャッターの塗装は、トタンや鉄製の素材であれば、錆びに強く金属への密着度を高める塗料を使用します。シャッターの開閉時に塗膜が剥がれやすいので、厚みを薄くするためにスプレー塗装が行われます。
スプレー塗装を使わない場合は、可動部を刷毛で、その他はローラーを使って厚塗りにならないように丁寧に仕上げます。
シャッターが可動する関節部分を塗装する場合は、塗料が十分に乾いていないでシャッターを動かすとシャッターが動かなくなることがあります。隙間を塞いでしまうような余分な塗料が付着していることがありますので、余分な塗料を取り除く必要があります。
シャッターが可動する部分の塗装は、トタンや鉄製であれば塗装しますが、アルミやステンレスなどの錆びに強い素材なら、塗装しないほうがいい場合があります。
塗装が無理なら交換も視野に
シャッターの汚れや破損などがひどい場合は、シャッター部の部品を交換することも検討しましょう。シャッター部の交換だけなら、10~30万円の費用が目安です。
塗装費用に比べると高めですが、塗装が不要で錆びに強いアルミやステンレス製のシャッターを選ぶと、今後のメンテナンス費用を節約することができます。
シャッターを塗装するときの費用
塗装業者に依頼すると1平米あたり1500~3000円が相場です。錆び落としや人件費などを考慮すると、シャッターのみの塗装費用は、約5万円となります。
シャッターは、塗装面積が狭いので、あまり費用はかかりません。よく使用するシャッターであっても、10年前後が再塗装のタイミングであると考えられます。
ご自身で塗装する場合は、塗料代や道具を含めて約1万円で済みますが、塗装後にシャッター巻取り時の不具合の発生や塗膜の剥がれなどのトラブルも多いので、シャッター部の塗装を検討している場合は、外壁塗装工事と同時に塗装してもらうほうがいいでしょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。