仲介を挟まない外壁塗装工事の注意点
屋根や外壁の塗装工事を依頼する窓口は、ハウスメーカー、ホームセンター、大手のリフォーム会社ばかりではありません。
地域密着の工務店や塗装職人に直接依頼する場合もあります。
費用が安いからといって仲介を挟まない場合の塗装工事では、トラブルが発生することも多くなっています。
相見積りでは両方の会社に相談すべき
両方の会社というのは、仲介を挟む取次店と仲介を挟まない工事店の2つのことです。
取次店は、塗装工事店の窓口となって幅広く顧客と工事店を繋ぐ役割を果たしています。
工事店は塗装職人や塗装の専門家が多く、実際に塗装工事を請け負う会社だと考えていいでしょう。
塗装工事の相見積りでは、比較のため3社ほどの会社を選択しますが、必ず両方の会社を入れて比較検討してから最終的に決定するといいでしょう。
塗装工事店と取次店の違いはもちろんのこと、施主との相性もありますので、ご自身に合った会社を選んでも問題ありません。
手軽に任せられるが相手任せになってしまうデメリット
塗装工事の取り次ぎができる会社はたくさん存在します。
ハウスメーカー以外にも工務店やリフォーム会社などもあります。身近なところではホームセンターも窓口になっていることがあります。塗装工事店に代わって営業する訪問販売業者なども窓口の一つでしょう。
これらの取次店は、施主が気づかない問題を教えてくれたり、気軽に頼めることや大手で名前が知れた会社も多いので安心感があります。
外壁塗装工事以外の内装や水廻りのリフォームなども同時に施工できますので、トータルコストを下げることができます。
仲介があると、手軽に工事の相談や依頼ができ、メリットが多いように感じますが、結果的には全て相手任せになってしまうことがあります。
必ず中間マージンが発生しますし、塗装工事店とのコミュニケーションが取りにくい場合があります。
また、同じ塗装工事費用なのに安い部材を使うなど、いろいろな面でコストダウンの努力が見えてしまうことがあります。
良い塗装工事店を探すのが難しい
塗装工事店は、数も多く、知名度のない塗装工事店もたくさんあります。そのため、良い塗装工事店選びでストップしてしまい、なかなか実際の工事にまで進展しないことがあります。
悪い塗装業者に当たってしまうと、やり直しが発生し、不満度も上がってしまうことがあります。最大の難問は塗装業者選びになってしまうでしょう。
大手のようなブランド力はありませんが、しっかりと丁寧な仕事を行う塗装会社や塗装職人はたくさんいます。
中間マージンがない分、報酬も高くなります。責任感の強い職人の集団であれば、きっとよい仕事をしてくれるでしょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。