遮熱塗料選びで変わる省エネ・節約効果
屋根や外壁の塗装工事では、機能性の高い遮熱塗料を検討する方が増えています。
一般的な性能のシリコン塗料も価格が手頃になってきています。ワンランクグレードの高い塗料や遮熱断熱などの環境に配慮した機能を求める方も多く、遮熱塗料の選び方次第で、省エネや節約効果もさらに高まる可能性があります。
おすすめできる遮熱塗料
遮熱塗料は、価格と性能に見合った塗料になりつつあります。屋根や外壁に塗装した場合の遮熱性能も十分に実証されており、通常の遮熱塗料なら期待する効果が出るということがわかっています。
遮熱塗料を選ぶと単価が上がってしまいますが、遮熱性能による省エネ・光熱費節約効果が一定期間継続しますので、全く気にすることはないでしょう。
屋根や外壁の塗り替え時でも、再び遮熱や断熱性能の高い塗料を選ぶ方が多いので、継続して選ばれるようになってきています。
遮熱塗料の性能やメリット
遮熱塗料は、塗膜が太陽光の紫外線を反射し、室内温度を下げる効果のある塗料です。
太陽から降り注ぐエネルギーは膨大です。その力が強すぎるために、塗膜は経年劣化し、外壁材にも直接ダメージを与えていきます。遮熱塗料は、塗膜表面の温度上昇を防ぎ、経年劣化を防いで、建物の寿命を延ばす効果もあります。
夏の冷房の使用時間を減らし、設定温度を下げることにより、電気代が安くなり、間接的に二酸化炭素の排出を減らします。
実際にメーカーや環境省から公表されているデータを見ると、屋根の表面温度は8~10℃、室温は2~3℃は下がることがわかっています。
間違いのない遮熱塗料選び
・クールタイトシリーズ(エスケー化研)1平米あたり3500~4000円
屋根用の遮熱塗料です。カラーバリエーションやデザインが豊富です。他社製品と比べて初期費用が安いことから初めての遮熱塗料としてもおすすめです。
金属製の屋根材にも使用でき、独自の「クールタイトEL工法」により、耐久性や遮音性などがアップします。錆びや熱による変形にも対応しています。
・ガイナ(日進産業)1平米あたり3800~4000円
屋根用と外壁用のある遮熱塗料です。
宇宙技術が必要なロケットの塗装にも使われている最先端技術を応用した遮熱塗料です。
水性シリコン樹脂塗料です。価格が抑えられており、遮熱性能以外にも断熱性能などの各種性能が盛り込まれています。(防音、防露、耐久性、臭い対策、不燃など)
・サーモアイシリーズ(日本ペイント)1平米あたり4000円前後
大手メーカーの日本ペイントが販売する屋根用の遮熱塗料です。
価格が高めですが、遮熱性能は他社を上回ります。カラーバリエーションも豊富です。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。