外壁塗装作業中に注意すべきこと
よい塗装業者が見つかった場合でも、その後の工事の進行や工事中・工事後などにもやるべきことや注意すべきことがたくさんあります。
今回は施主が塗装作業中に注意すべきことに的を絞って解説していきましょう。
足場の設置・解体時の騒音問題
外壁塗装作業の前には、作業中の安全性の確保や塗装品質の向上のために、必ず足場を設置します。
足場の種類にもよりますが、ハンマーを使って固定する必要がある場合は、カンカンという甲高い金属音がします。
高い金属音を不快に思う方が多いので、足場の組み立てや解体時には、工事現場から離れた場所に行ってもらうしかないかもしれません。
夏の暑い時期は窓を閉め切り、作業の間、一日中エアコンをつける必要があるでしょう。
足場は設置と解体の2回の作業が必要です。できる限り騒音が少ないタイプの足場を使ってもらうなどの配慮が必要となることがあります。
洗浄作業時の水はね
塗装前の下地処理では、高圧洗浄作業が行われています。
高圧洗浄時の近隣への水はねは避けられない問題です。
しっかりと養生し、汚水が飛び散らないように飛散防止シートを張って作業していますが、ブロック塀やフェンスなどを洗浄する時に、通行人に水がかかることがあります。
また、高圧洗浄機のコンプレッサーの音も騒音になってしまうことがあります。
塗装工事中の臭いの問題
塗装工事は一日では終わりません。最低3回の塗り工程が行われますし、乾燥時間も必要です。
塗料の性能が十分に発揮できるように、塗装時間は省略できません。
そのため、塗装作業中の塗料の臭いの問題がなかなか解消できないことがあります。
油性塗料を使うと、希釈時にシンナーを使用します。強い臭いがしますし、塗料が飛散し洗濯物に付着したりします。
塗装工事中は人が近づかないように、立ち入り禁止にするか、出かけてもらっていたほうがいい場合があります。
工事車両の通行や駐車場の問題
足場の設置や片付け時には、周辺道路をトラックなどの工事車両が往来します。
資材の運搬や搬入搬出作業も行われますので、道路を塞いだり、長時間駐車したりすることがあります。
狭い道路ですと車の通行ができないので、ご近所トラブルに発展することも多く、工事車両の通行や駐車場の問題は必ず解決した上で塗装工事を進めてもらいましょう。
大型車が通行し、騒音や振動などの問題も出てきますので、トラブル対処に慣れた経験豊富な塗装業者だと安心です。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。