鉄部のサビは何故発生する?
建築現場では、木材以外にも鉄などの金属製品がたくさん使われています。
新しい鉄や金属部材は、錆びもなく、光沢もあり美しい状態です。
しかし、経年劣化とともに鉄部も錆び始めます。鉄部の錆びは、鉄が腐食したことによるものです。
今回は、気になる鉄部の錆びについて簡単に解説していきましょう。
水と酸素で錆びる鉄
鉄は水と酸素が原因となって錆びていきます。
湿度が60%以上になると、鉄の表面が水で覆われるため、錆びが発生しやすくなってしまいます。
冬の時期の結露や湿度の高い室内では鉄は錆びやすいといえるでしょう。
また、梅雨の時期など、屋外も長期間雨が降り続き、室内も湿度が高い状態がずっと続くなら、鉄部も錆び始めます。
水中なら水と水中に溶けている酸素が原因となって鉄部が腐食し錆びていきます。
鉄部の錆びは、腐食した後にできた生成物です。錆びの色は茶色以外にも黒や黄色、茶褐色などの色があります。
ステンレスやアルミニウムは、錆びにくい金属素材ですが、錆びた場合には斑点が生じることがあります。
この斑点は、全面腐食とは異なり、孔食や応力腐食割れの結果できた生成物です。
サビの種類
住宅の金属素材にもよくできる赤錆は、水分と空気中の酸素が化学反応を起こしてできた錆びです。
黒錆は、同じ錆びの仲間であっても、熱した鉄に酸素が結合してできた錆びもあります。
鉄瓶や中華鍋では、使用前に黒錆をつけることで、赤錆を予防する効果があります。
水や酸素の他に、「塩」を加えると錆びの発生が促進されます。
塩は強電解質です。塩の多い地域といえば、海辺や沿岸地域です。他にも塩化カルシウムや塩化ナトリウムを使った「融雪剤」を使っている地域も塩を使っていますので、車やバイクなどの鉄部が錆びやすい場合があります。
風も塩分を含んだ空気や水を運びますので、沿岸部や雪の多い豪雪地帯などの住宅では、金属製の屋根や外壁を使っていると、経年劣化で早期に錆びが発生することがありますので、通常よりも十分な錆び対策が必要となるでしょう。
サビの対処方法
錆びの対処方法では、錆びを除去することが基本です。
塗装前の下地処理でも、ヤスリやワイヤーブラシ、電動工具(回転サンダー)などを使って丁寧に錆びを落とします。(ケレン作業)
錆びを洗い落とすには「リン酸」を使うといいでしょう。リン酸塩は被膜となる赤錆を予防します。
また、下地処理で錆びをしっかりと取り除いた後は、錆止め塗料を塗装して新たな錆びが出ないようにします。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。