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見積書の読み方


見積書をチェックする際の要点

見積書の最大の関心ごとである「価格そのもの」はそれほど重要なものではありません。

それよりも「この価格に決まった理由」に着目し、目を向けてみてください。

また、「工事の範囲と内容」「どのような塗料を使うか?」「いつ始まっていつ完了するのか?」「どのような補償形態になっているのか?」などの確認も必要です。

ただ、単に「見積書」といっても、業者によって記載形式や記載内容などに違いがあるので気を付けてください。

そこで、ここからは具体的な「見積書の適切な確認方法」をご紹介していきます。


見積書に書かれている事とその意味

足場工事

高さのある戸建て住宅などの外壁に塗装をするわけですから、「頑丈な足場を設置する工程」は絶対に必要です。

そして、トータル金額の中でみると、足場工事の費用が高めで、かなりの割合を占めている点に注目してください。

ちなみに、「足場の項目を削除してください」と言えば、中にはそれに応じる業者もあるかもしれません。

ですが、足場を省略すると工事にかかる期間が長くなってしまい作業品質も低下します。

工期が長くなって、作業員一人一人への報酬が高くなると、むしろ工事金額が大きく上がってしまいます。

足場は通常、「横:外壁の約1メートル外」「縦:屋根の先端から約1メートル上~外壁の約0.5メートル下(地面)」まで設置されています。

ちなみに、外壁面積は「窓」などの大きさを引いて計算しています(そうしない業者もありますが、適切ではありません)。

そのため、足場面積が外壁面積よりもかなり大きくなるのは一般的な傾向であり、わざと塗装面積を増やしているわけではない、という点にご注意ください。

※屋根には足場を設置するのか?しなくてもよいのか?

外壁塗装 三島市

屋根の角度をみて、急な勾配であれば、安全に屋根塗装を行うためにも屋根に足場を設けることは当然のことです。

それから、

・駐車場と物件がかなり離れている

・隣の物件との距離が近すぎる

・必要に応じて作業中でも足場を一旦外す必要がある(例えば、カーポートが存在する等)

・物件が高い位置にあると階段を使用しなければならない

などの特殊な事情によっては、足場工事の金額が想定以上に高くなる恐れがあります。

足場代が通常よりも高いな、と感じた場合は率直にご質問していただいていいでしょう。


メッシュシートによる養生

外壁塗装をする前には、塗料が想定外の場所に飛び散ることを防ぐために、メッシュシートを設置します。

「メッシュシートを設置する面積と外壁面積が一致する」のは、メッシュシートを建物全体に設置する場合に限ったことですが、あまりないことです。

この場合は、設置しない遊びの部分も多いので、塗装すべき対象の場所に応じたメッシュシート面積を算出するのが正確な面積の算出方法です。


高圧洗浄機

こちらは塗装前の重要なポイントですが、高圧洗浄機などで効率よくゴミや汚れを除去した後に外壁塗装工事を実施する必要があります。

仮に「高圧洗浄なし」といったプランで外壁塗装をした場合は、施工ミスにつながりやすく、素材と塗料が早い段階で剥離する可能性が高くなります。

そして、施工価格に影響する面積の算出方法に関しては、

「塗装面積=高圧洗浄面積」となっているのが通常です。

また、「塗装箇所数=高圧洗浄箇所数」となるのが一般的ですが、高圧洗浄箇所数に「窓」の数を含める業者も存在しますので、気になるようであればご確認ください。

ちなみに、高圧洗浄面積がそれほど広くないということなら、見積もり項目では「一式」扱いになることもあります。


下地補修

外壁塗装前の下地補修といえば、「ひび割れ補修」とほぼ同義です。

外壁サイディングやモルタル壁の補修を行うといった意味で実施されています。

外壁材や塗装面に大小のひび割れがたくさん存在するなら、「外壁面積×単価=下地補修料金」になってもおかしくありません。

そして、ひび割れがあまり見られないケースでは、見積もり項目でも「一式」扱いになることがあります。

ひび割れが少ないのなら、「一式」とだけ記載する業者もいますが、見積書のチェックで万全を期すのであれば、「具体的な面積は分かりますか?」と聞いて確認しておくと安心です。


コーキング

外壁塗装 三島市

「外壁材と外壁材を丁寧に並べて貼りつないでいる」とイメージしていただくとわかりやすいのが、外壁サイディングの構造のおおよそのイメージです。

そして、ここで問題となるのが「コーキング」という目地材です。

コーキングは、外壁材と外壁材の間に置いて、隙間を埋めて補強する重要な役割があります。

外壁塗装で行われているコーキング工事は主に2種類に分類できます。

「既存のコーキングを撤去して、新しく取り付ける」のが「打ち替え」工事と呼ばれる工事方法です。

そして、「既存のコーキングはそのままの状態で、さらにその上から被せるようにコーキングを取り付ける」施工方法が「打ち増し」工法です。

この2つの施工方法の違いで問題となるのが、コーキングを外す手間がかかる「打ち替え」のほうがコストが高くなるという点です。

ただし、打ち替えのほうが、後に劣化したコーキングが残らないので、施工後も頑丈になり、すぐに劣化したり、剥がれたりするトラブルも少なくなっています。

施工金額については、「コーキングの長さ×単価」で計算するのが一般的です。

ただし、業者の対応によっては、「一式」にされてしまう恐れがあります。

また、コーキング材も制限されているわけではなく、多種多様なため、どれを使うかによって施工金額や耐久性等に差が出るのは当然です。

例えば、

「ウレタン:約8年」

「変成シリコン:約10年」

「オートンイクシード15+:15年~」

といったところがよく採用されているコーキング材です。

ちなみに、環境次第で耐久性も変化しますので、想定していた耐久性が出ないといった不具合も当然あります。


外壁塗装

塗装工程といえば、一般的に「3回塗り」というのが外壁塗装のセオリーです。

2回塗りで完了とする業者もないわけではありませんが、さすがに1回で終わらせるところはありません(もし見かけたらお断りください)。

また、サイディング外壁の下塗り工程では「シーラー」を用いています。

「シーラー」には上塗り剤の密着性を高める重要な働きがあります。

下塗り作業後、上塗り剤を2回塗布するのが、一般的な外壁塗装作業の流れです。

(下塗り1回+上塗り2回という意味です。)

モルタル外壁の下塗りでは、「フィラー」と呼ばれる下塗り剤を使っています。

この作業で、上塗り剤の密着性を高めながら、小規模のひび割れを補修しています。

その後、サイディング外壁の塗装作業と同様に、上塗り剤を2回用いて工程を分けて塗装作業を行っています。

塗装価格を確認する場合、「単価×塗装面積」で算出することを知っておいてください。

一般的には外壁に取り付けられた窓等の「開口部」は塗装面積に含めませんが、そこを含める業者もいるのでよくご確認ください。


塗料の等級と耐久性能について

塗料の耐久性能は大変重要です。

目安となる年数は、ウレタン8年、シリコン10年、ラジカル13~15年、フッ素塗料15~20年、無機塗料20~25年といったところです。

ちなみに、屋根塗装に関しては「日光(紫外線など)」がよく当たり塗装面に大きな負荷がかかるので、ウレタン4~5年、シリコン6年、ラジカル8~9年、フッ素塗料9~12年、無機塗料12~15年程度にまで耐久年数が短くなると考えてください。(本来の性能の半分より少しは長持ちする、という感じです。)

単純に塗装作業費用を抑えたいだけなら、耐久性能が低い塗料をお選びください。


屋根塗装

面積を測る時は角度も考慮されており、できる限り正確な面積が見積書に記載されています。

屋根塗装も通常の外壁塗装と同様に「3回塗り」の塗装工程が守られています。

業者や見積書ごとの記載形式の違いもあり無視しても問題ありませんが、「上塗り、中塗り、下塗りをそれぞれ1回ずつ」と記載しているケースもあれば、「上塗り2回、下塗り1回」と記載されていることもあります。

ちなみに、屋根と外壁の両方の塗装を行う場合は、「屋根塗装の塗料の等級>外壁塗装の塗料の等級」に設定することをおすすめします。

「屋根塗装に使用した塗料のほうが早期劣化する」という性質上、屋根塗装と外壁塗装の次回メンテナンスの頃合いをおおよそ一致させることができ、無駄が出ません。


軒天塗装(上裏塗装、軒裏塗装)

外壁塗装 三島市

外壁の上の部分に対して行う部分塗装のことを、軒天塗装、上裏塗装、軒裏塗装などと呼んでいます。

軒天塗装にかかる費用は、「単価×軒天塗装面積」で算出できます。

軒天には、屋根裏やベランダ床下等から集まってきた水分が集結します。

そのため、通気性に乏しい塗料を採用すると塗装が劣化しやすくなります。

長持ちさせるためにも、できる限り通気性に優れた塗料を選んでください。


破風(鼻隠し)

雨樋の金具がついているところ、「軒天→屋根」という方向で起立している箇所、のことを「破風(鼻隠し)」と呼びます。

この部分の塗装費用は、「単価×鼻隠しの長さ」で算出するのが一般的です。

その他の施工場所の単価の基準

雨樋(長さ)、土台水切り(長さ)、雨戸・戸袋(面積)、養生(面積)、シャッターボックス(実数)、ベランダの床(面積もしくは一式)などなど。

細かい施工箇所に関する不明点は、契約前に業者にきちんと質問し、疑問点等を解消しておいてください。


経費について

外壁塗装工事における経費とは、
・業者の利益
・事務所の管理費
・事務費
・交通費
・通信費
等が主に含まれています。
それから、
・現場管理費
・産業廃棄物処理費
・保険費
・安全対策費
 
等が別枠で計上されている場合が多いです。

これらの利益や経費に関しては、見積書にわざわざ記載していないのが普通です。

しかし、不審な点があってもっと細かい部分を確認したいなら「経費の内訳もお聞かせくださいますか?」と質問してもいいでしょう。

ただ、業者側には何の落ち度もありませんので、問い詰めるような口調にならないようにご注意ください。


まとめ

「見積書の読み方」と題して解説しましたが、記載金額だけを確認して満足することのないようにご注意ください。

塗料の等級なども丁寧に確認してください。

「良い塗料」を使うとそれに伴い費用もアップするのは当然です。

ですから、「工事費用が安ければ優良業者、高ければ悪質業者」などと安易に判断できないことにご注意ください。

それから、工事のクオリティが高い業者は、見積書も丁寧に仕上げるところが多いです。

・工事内容

・工事範囲

・工事面積

・塗料の名称

・塗料の等級

・塗料のメーカー

等もきちんと見積書にわかりやすく記載されているなら安心です。

また、見積書の内容について、一つでも疑問点等があった場合は遠慮せずに質問してください。

それに答えるのも業者の仕事のうちですから何ら失礼にはあたりません。

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