業者選びのポイント
外壁塗装工事業者をチョイスする際のポイント
ですが、実際には「契約書の内容」「施工方式の違い」「住まいの診断」……などなど、あらゆる事柄に関して疑問に思うことがあればしっかり意見を言い、重要項目は全てチェックしておくことが必要となります。
気を緩めていると、思ったような仕上がり具合・適切な予算金額・予定通りの工期などとは程遠い工事になってしまう恐れがあります。
また、わからない点があればその場で必ず質問してください。
質問してもいつも回答内容がぼんやりしているような感じなら、もしかしたら信頼できない業者なのかもしれません。
また、質問されたことに対して、どのスタッフの対応も何か不機嫌な印象を受けるような企業は論外だと考えてください。
「この業者が信頼できるのか否か?」というチェックは常に行う必要がありますので、様々なポイントをチェックしている中で確認できる機会はたくさんあります。
では、『外壁塗装工事業者をチョイスする際のチェックポイント』について、もう少し突っ込んだ内容をご紹介しながら、ご説明していきます。
外壁塗装工事業者をチョイスするためのチェックポイント
2:「塗装工事」にこだわり過ぎる業者でないか
3:「見積書」の質
4:「保証書」の質
1:住宅診断関連
塗装工事前には、多くのケースで「住宅診断」が実施されていますが、その方面に関する正しいノウハウがない営業マンや作業員が診断を担当するケースも稀に起こることがありますので注意しておきましょう。
仮に、「素人を言いくるめられるような報告」をやっていたとしたら、住宅診断の質としては非常に低いのでその時点で気づくお客様もいます。
また、診断結果に応じた提案書も提示し、詳しく解説してくれます。
2:「塗装工事」の質にこだわり過ぎる業者でないか
詳細な点検後になりますが、建物の現況次第では一般的な外壁塗装工事だけでは解決できないケースもあります。
一定水準以上の実力を持つ業者なら、そういったときでも「外壁塗装工事以外の工事やメンテンナンス」などについて、きちんとした提案を行います。
ですが、住宅診断をその日にたまたまやってきた営業マンやその方面に精通していない作業員などが実施するような会社の体制なら、「外壁塗装工事一択のみ!」と顧客に思い込ませてしまう恐れがあります。
そうなると、外壁塗装工事が終わった後も、何らかのトラブルが発生する可能性が高くなります。
また、建築建材のバリエーションは非常に豊富で、それらの特徴を全て理解している人でないと、正確な住宅診断は行えません。
建築建材ごとの劣化状態やその性質に応じて、最善の工事がどういったものになるのか、しっかりとした見極めができる業者を選択することが塗装工事成功の重要な鍵となるでしょう。
3:「見積書」の質
塗装面積が変わると、値段も大きく変わりますのでご注意ください。
まず、論外なのは「建物坪数×単価=塗装面積」といった計算だけで判断する業者です。
なぜかこういった業者は、外壁面積を実際には確認せずに済ませます。
選ぶべき信頼できる業者とは
・塗装するところの広さや面積を正確に測定している
・「塗装するところ」別に値段を記載
・「その他」に曖昧な部分がない
↑これらの条件を全て満たす見積書を提示してくれる業者のことです。
では、見積書を具体的にどのように確認すればいいのかを解説していきます。
まず、「見積書にどのような作業・工事が記載されているのか」を確認してください。
例えば、「雨戸にも塗装を施すのか否か」「樋にも塗装を施すのか否か」などの細かい内容です。
NGなのは、「塗装工事一式」もしくは「塗装工事」などと、記載事項を曖昧にして掲載している業者です。
これでは、工事内容の内訳がよく分かりません。
しかし、見積書を初めて見るような場合は、これでも問題ないと勘違いしがちです。
他社の見積書の内容とも比較して、何か問題がないか、よく確認してください。
このようなケースでは、見積料金が安くても、後から追加工事が発生して余計な費用がかかってしまう恐れがあります。
そして、見積書に最低限記載するべき事項といえば、
「塗料のメーカー名」「塗料の名称」「塗料の等級」「どれだけの塗料を使うのか(分量、缶数)」「塗装面積」
などです。
4:「保証書」の質
外壁塗装工事は「一生に一度しか実施しない」というような珍しい工事ではありません。
平均して、10~15年に一回は行うわけですから、できれば継続して信頼できる業者に任せたほうが安心です。
そうすれば多少の便宜を図ってくれるところも多く、精神的にも楽でその後も気軽に相談できます。
しかし、現実には「工事を終えた後は、顧客との関係を積極的に断ち切ろうとする業者」も存在するのです。
酷い場合は、さっさと工事を完了させてしまった後は連絡がつかなくなることもあるようです。
そういった業者の大半は、「塗料を薄めて使う」など、どこかしら難のある作業をしている可能性が高いのでご注意ください。
悪徳業者の場合は、工事終了後、何らかのクレームや問い合わせを入れるために、その業者とコンタクトを取りますが、その時には「既に業者が消えていた!」などといった事態に陥るケースもあります。
ですから、保証内容や書面で発行された「保証書」に記載されている内容をきちんと確認してから契約を交わしてください。
もちろん、「契約をする→保証書に関して調べる」という順番では逆です。
まず、「保証書は作成していただけますか?」と聞いて、即座に丁寧で分かりやすい返答があるなら、問題ありません。
この段階で曖昧な回答をする業者は絶対にNGです。
これは、「作成するかどうか?」という「はい/いいえ」で答えられる簡単な問いに過ぎません。
優良企業は当然ですが、一般的な企業でも返答に詰まるはずがないのです。
そして、保証書が書面で作成される場合は、「保証書の内容」について具体的に一つひとつ聞いていきます。
「保証書といいつつ、書類形式ではない(口約束などで済ませるパターン)」という場合は、保証書の質やアフターケアで問題あり、だと考えられます。