中間マージンが外壁塗装の価格を高くする原因!
外壁塗装費用は、防水や断熱・遮熱などの高い機能を付加すればするほど、価格が上がっていきます。必要な塗装工事はしっかりやり、トータルコストはできる限り低く予算内に抑えたいところです。そこで、中間マージンに注目すると、外壁塗装の工事料金が高くなる原因が見えてきます。
外壁塗装における中間マージンとは?
各種業界にも中間マージンが存在します。塗装業界や外壁塗装工事の料金にも中間マージンは存在します。見積書を眺めているだけでは中間マージンがいくらなのかを見つけることはできません。中間マージンに該当するものが、各工事代金や材料費の中に含まれていたりするからです。
外壁塗装における中間マージンとは、広告費、営業報酬、外注費用などです。大手ハウスメーカーや外壁塗装の訪問販売会社は、自社で施工しているわけではなく、営業マンや下請け企業を使って事業を運営しています。そのため、中間マージンに関する上乗せ費用が必ず発生するようになっています。
必ず自社施工の塗装会社を検討対象に!
塗装業者選びのポイントでは、中間マージンの発生を避けるために、必ず自社施工の塗装会社を検討対象に組み込むようにしましょう。
自社施工の塗装会社は、広告費や営業マンに対する高い報酬、外注費などが無駄にかからないような努力をしています。実際に塗装の施工実績が豊富な専門業者ほど、高い品質で仕上りも美しい塗膜の塗装作業を行っています。塗装職人全員のスキルも高いといえるでしょう。
中間マージンがあると3割割高になることも!
中間マージンが入ると、適正価格からかけ離れた見積費用が出てしまいます。少なくて10%、多いと30%近くの中間マージンが余分に入っており、塗装費用に加算されてしまうでしょう。適正価格は、塗装工事内容や近隣の塗装業者・大手の塗装業者などの複数社の相見積りによりご自身で判断するしかないでしょう。
同じような塗装工事内容なのに、価格が大きく異なっていたら、必ず見積の各項目を比較検討し、さらに自社施工であるかどうかなどを確認してください。自社施工ではないのに、価格が安い場合は、安普請で下請け業者にしわ寄せが来ている可能性もあります。
こういったケースでも下請け業者の手抜き工事が行われる可能性がありますので、油断しないようにしましょう。適正な価格は、依頼主のしっかりとした調査でわかることが多く、塗装工事を業者に丸投げしないように注意しておきたいところです。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。