基礎の劣化は塗装で防げる?

2020年09月03日 カテゴリー:ブログ

函南町 外壁塗装

 屋根や外壁の塗装工事は聞いたことがありますが、建物の基礎部分の塗装工事はあまり聞いたことがないため、塗装業者からおすすめされてもお断りする方も多いでしょう。しかし、基礎部分の塗装が劣化予防に役立つことがありますので、簡単にご紹介します。


どうして基礎部分を塗装するのか?

 建物を支え、バランスを保つ働きを担っているのが、建物の基礎部分です。ちょっとした地震や強風に対しても、基礎部分がしっかりしていると、建物が倒れたり、傷んだりすることはありません。大地震などが発生すると、大きな揺れが建物を一気に襲います。外壁や建物などに強い揺れの力が加わらないようにするのも、建物の基礎部分の重要な役目です。

 また、基礎は、他にも地面から来る湿気から建物を保護する働きもあります。
基礎部分は、木や石、コンクリートやセメントなどでできています。こうした素材を使っているため、耐久性や防水性を高めるために、基礎部分を塗装するようになっています。


基礎塗装に使われる専用塗料

 近年よく採用されている基礎は、「ベタ基礎」です。ベタ基礎は、施工も容易で、コンクリートで全体を覆い、面で支える構造になっています。基礎を塗装する場合は、屋根や外壁に使用されている塗料ではなく、必ず基礎専用塗料を使用するようにしましょう。

 住宅の基礎や塀などに使われているコンクリート面には、フッ素系の着色吸水防止剤が使用されています。浸透性に優れ、基礎から染み出す水分による膨れ・剥離、結露などの基礎特有のトラブルを予防します。

 フッ素配合により耐久年数がアップし、10年程度はもつものがおすすめです。
こうした基礎専用塗料は、同時に、カビや苔、藻などの発生も抑制します。溶剤よりも水性の塗料のほうが環境や人体にも優しく安全です。

 基礎塗装の現場では、例えば、日本ペイントの「ガッツモルタルNo.1」、菊水化学工業の「基礎ガード」などが使用されています。


基礎塗装の費用相場

 基礎部分を塗装する場合は、将来のメンテナンスを考えておかなければなりません。主な劣化症状といえば、塗膜のひび割れや剥離です。さらに、錆びの発生や変色の他、気泡が出来たり、空洞化の症状が見られたりします。


 基礎トラブルの大きな原因は、中に染み込んだ水や外から来る雨水の浸入です。コンクリートの基礎であれば、水分が染み込むと内部の鉄筋が腐食し、膨張しやすくなり、ひび割れや欠損を拡大させてしまいます。基礎は、地面からの水分の吸収も避けられませんので、基礎部分の塗装が大変重要だということがわかります。

 基礎専用の塗料は、基礎のこうした性質に対応しており、防水性に加えて湿気を逃がす「透湿性」についても計算されて開発・製造されています。基礎部分の塗装は、1平米あたり3500~4000円です。屋根や外壁塗装と同時に実施すると、塗装面積はそれほど広くないため、2~4万円程度で済ませることができるでしょう。

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