外壁塗装の下地処理の重要性
塗装前の下地処理は、外壁塗装工事においてとても重要な作業工程であることを知っておきましょう。塗り直しの前には、塗装面をきれいにし、塗料の付着や密着性を高めて、塗膜の耐久性を高めるようになっています。
下地処理を怠ると、塗装後数か月~数年で塗膜のトラブルが発生し、塗り直ししなければならなくなることがあります。
外壁塗装の下地処理
外壁塗装工事は、新規で塗装するケースは少なく、多くは、「塗り直し」作業です。再塗装前にこれまで塗っていた古い塗料の塗膜をきれいに剥がし、清掃した後に新しい塗料を塗っていきます。古い塗料の塗膜は、耐用年数を過ぎていたり、ひび割れや剥がれ、色あせなどの劣化症状が出ています。
そのまま新しい塗料を塗ったとしても、古い塗膜が邪魔をして新しい塗料の塗膜の正常な機能が発揮できない場合があります。すぐに剥がれ落ちる可能性も高く、危険ですし、外観を害してしまうでしょう。適切な下地処理により、外壁塗装の塗膜が長持ちします。
下地処理は重要
建物の外壁塗膜は、長年積もった粉塵やホコリがたくさんついています。強い雨風が吹き付けてもしつこい汚れは、落ちません。下地処理では、高圧洗浄作業、錆び落としや部分補修などを行い、塗装面の汚れをきれいにし、平坦にしていきます。塗料に密着度を高めるために、特殊な処理を施したりします。
外壁材や使用塗料に合った適切な下地処理により、塗装の品質を向上させ、耐久性をアップさせます。塗装後の美しくムラのない塗膜の仕上がりも、丁寧に実施した下地処理のおかげです。
メリットが多い下地処理
下地処理では、細かい各種作業工程があり、外壁面や塗料に応じた作業や補修が行われます。例えば、クラックや腐食、欠損部分の補修です。塗装の浮きや膨れ、剥がれ、汚れ、錆びの発生時にも丁寧なケレン作業を行います。こうした丁寧な下地処理が塗装の品質向上や仕上り具合に大きな影響を与えます。
古い塗料の塗膜は、新しい塗膜の正常な機能を阻害します。そのため、古い塗料は、下地処理の段階で丁寧に剥がしていきます。古い塗料が残っていると、塗膜の割れや膨らみ、剥がれが起こりやすく、低品質の外壁塗装になってしまいます。
下地処理が塗膜の耐久性をアップさせていますので、長持ちすればするほど、塗り替えのタイミングが延び、必要のない外壁塗装工事にお金を払う必要がなくなっていきます。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。