人気のコロニアル屋根を選ぶ
コロニアル屋根は、ケイミュー株式会社(旧クボタ松下電工外装)が取り扱うスレート屋根の商品名です。スレート屋根は化粧スレートやカラーベストなどと呼ばれることがあります。
今回は、人気の高いスレート屋根のうち、コロニアルを中心に取り上げてご紹介します。
なぜコロニアル屋根がいいのか?
現在使用されているコロニアル屋根には、アスベストは含まれていません。
2000年以前に製造されたコロニアル屋根にはアスベストが含まれていることがありますので、リフォームの際にはアスベストの飛散防止対策を行ったうえで、屋根材を慎重に取り扱う必要があります。
コロニアル屋根も、改良が進んでおり今でも人気の屋根材です。
コロニアル屋根は、屋根材の中では価格の低い屋根材に分類され、1平米あたり4500円で施工可能です。瓦屋根なら倍近い値段になりますので、価格面では文句のつけようがありません。
コロニアル屋根は、屋根材の中でも最も普及している屋根材です。施工実績が多く、全国に施工やメンテナンス、葺き替えリフォームのできる屋根業者がたくさんいます。
良心的な価格で施工できるだけではなく、施工の失敗が少なく、葺き替えリフォームも簡単です。屋根の交換工事では、屋根材を葺き替える方法だけではなく、カバー工法も選択できるので、工事費用を抑えた葺き替え工事が実現できます。
塗装が必要なコロニアル屋根
コロニアル屋根は、セメントと繊維で作られた屋根材です。5ミリほどの厚さの板状屋根材で、薄いので割れやすいというデメリットがあります。人が歩いたり、積雪などの自然災害に遭ったりすると屋根材が欠けたり、割れたりしていることがあります。他の屋根材に比べると耐久性は低めです。
日当たりの悪い場所や湿気の多い場所では、ザラザラした表面に苔や藻などが発生しやすいようです。耐用年数は30~35年です。10年ごとに屋根材の洗浄と部分補修、再塗装などのメンテナンスを行うことで屋根材を長持ちさせます。
コロニアル屋根のご紹介
スレート屋根といえば、「コロニアル」という名称が思い浮かびますが、メーカー側でも様々な商品をラインナップしています。コロニアルは、ケイミュー株式会社が取り扱っています。
・コロニアルNEO
アスベストを含まない新しいコロニアルです。2001年頃より登場しましたが、耐久性が低いので現在は製造や販売が中止されています。コロニアルNEOを使用している場合は、葺き替え工事を検討したほうがいいでしょう。
・コロニアルクァッド
アスベストを含まないコロニアルで、コロニアルNEOに代わって登場し、さらに耐久性をアップさせています。現在のコロニアルの主流は、コロニアルクァッドになっています。
・コロニアル遮熱グラッサ
コロニアルにも遮熱性能の高いグレードが存在します。環境や省エネ意識の高まりから、塗料にも遮熱塗料が存在するように、屋根材にも遮熱機能を持つ商品が登場しています。
遮熱仕様のグラッサコートには、赤外線を反射する特殊な顔料が配合されています。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。