木材用の専用塗料、造膜タイプと浸透タイプ

2023年12月01日 カテゴリー:ブログ

三島市 函南町 外壁塗装

木材や木部に塗装する目的は、艶を出したり、好きな色に塗ったりすることです。他にも木材の腐食を防ぎ、劣化しないように塗膜が保護する目的があります。

木材用の専用塗料には、造膜タイプと浸透タイプがあり、塗装目的に応じて使い分ける必要があります。


造膜タイプと浸透タイプ

造膜タイプの塗料は、ウレタン塗料に代表される合成樹脂がベースとなっている塗料のことです。耐水性や耐久性に優れ、多くの色や種類が販売されています。外側に塗膜ができますので、木目が消えますが、艶の調整が可能です。耐久性は2~5年程度です。木目を残す場合は、クリア塗装を検討してください。

漆などの天然樹脂や昆虫が成分となったセラック樹脂などは、伝統的に使用されてきた長い歴史があり、環境問題や人体への影響を考えて今でも使用されています。

浸透タイプの塗料は、紫外線や腐食から木材を保護する着色塗料です。防腐、防カビ効果が高く、木材の乾湿調整機能を損なうことがありません。木目は残せますが、艶が出にくく、耐用年数も3年程度です。

天然成分を活かした塗料では、柿渋、桐油や亜麻仁油などを染み込ませたオイルフィニッシュが有名です。


造膜タイプと浸透タイプの大きな違い

木材という天然素材に塗装する場合、素材を活かしながら木材の劣化症状を保護する必要があります。造膜タイプは、塗料の膜を作って木材全体を覆い外部からの影響を遮断します。

浸透タイプは、木材の内部にまで塗料が浸透し、素材を強化して劣化を遅らせます。木目が出る、出ない、といった問題や耐水性・耐久性の問題など、どういったポイントを重視するかによって選ぶ塗料が異なります。


木目や艶の問題

浸透タイプでは、艶の調整ができません。光沢感や艶を求める方には造膜タイプがおすすめです。

造膜タイプは、木目を潰してしまいますが、クリア仕上げや透明のワニス仕上げなど、木目を活かした各種塗装方法がありますので、塗装業者に相談してみましょう。5分艶などの艶の調整もある程度自由に変えることができます。


耐久性は造膜タイプ

耐久性の他、耐水性を求めるなら木材表面に塗膜を作る造膜タイプです。造膜タイプは、木材を保護する性能が高く、防水効果や耐久性能が高くなります。浸透タイプは、撥水性はありますが、耐水性がありません。防カビ機能は浸透タイプにも備わっています。


メンテナンス性は浸透タイプがよい

浸透タイプは耐久性が低く、メンテナンスの頻度が高くなります。それでも、重ね塗りに対応していますので、手間のかかる下地処理がそれほど必要ではありません。

造膜タイプは、ウレタンなどの合成樹脂塗料ですので、下地処理で古い塗膜をしっかりと剥離していないと、塗装後に塗膜の割れ、膨れ、剥がれ現象が起きてしまいます。その分耐久年数は、造膜タイプのほうが長くなっています。

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