雨樋、あまどい・あまといの役割を整理

2023年02月01日 カテゴリー:ブログ

三島市 函南町 外壁塗装

屋根があるのになぜ雨樋が必要なのでしょうか?立派な屋根にも雨樋は必ず設置されています。今回は、見落としがちな雨樋(あまどい・あまとい)の役割について簡単に整理してみましょう。


雨樋と雨水の流れ

雨が降ると、屋根の上から下に向かって大量の雨水が流れていきます。屋根の上の方よりも、下の方になればなるほど雨がたくさん集まります。

そして、屋根の下の端の先で落ちる雨水を雨樋が受けるようになっています。雨樋には傾斜がついており、一定方向に水が流れていきます。

雨水は一か所に集められ、集水マス、軒樋、竪樋などを通って、雨樋が地中にまで誘導します。雨樋は、さまざまな部品から成る排水設備です。

雨樋がないと、屋根から直接地面に落ちる水滴で水たまりができたり、地面で跳ね返ったりします。雨水の跳ね返りにより、住宅の基礎が湿気やすくなったり、外壁を汚したりしますので、雨樋には建物を守る重要な役割があります。


やっぱり雨樋は必要

大量に雨が降ると、屋根から落ちる雨水の水滴が地面に当たり、地面に溝を作ってしまいます。こうした状態になると、湿気で建物の基礎が傷み、基礎部分の経年劣化を早めてしまいます。

土や埃で汚れた雨しぶきが外壁によく当たるので、外壁が汚れてしまいます。雨の多い時期が続くと、それだけで外壁の下部分が汚くなってしまうので注意が必要です。

また、水滴が水たまりを作り、そこに落下する水滴の雨音が騒音となることがあります。

雨水が軒下や外壁を伝って下方向に流れていくような状態になると、外壁材内部にも雨水が浸入しますので、内部の下地が内側から腐食しやすくなり、劣化が早まってしまうので危険です。

結果として、雨漏りの発生確率を高め、建物全体の寿命が短くなり、傷みの激しい状態になってしまうでしょう。


雨樋の主要な部品

雨樋は、複数のパーツから構成されています。特に重要なパーツといえば、軒樋、集水器、竪樋です。軒樋は、屋根の縁の長さに合わせて平行に設置されており、屋根の上から下に流れてきた雨水を受けて集水器まで流す役割があります。

集水器は、横方向の軒樋、縦方向の竪樋をつないでいます。竪樋は、集水器で集めた雨水を縦方向に流す役割があります。竪樋の最後には、鎖樋があり、鎖状のパーツを通じて雨水が静かに地面に落ちていきます。

雨樋にも耐用年数があり、必ず経年劣化します。また、自然災害により破損したり、変形したり、留め具が外れたりします。

台風、強風、積雪、雹などが原因による雨樋の破損や被害は、火災保険の保険金で補修できることがあります。雨樋の部分補修や交換修理などを行う場合は、工事内容や費用がさまざまです。

まずは専門家による雨樋の点検を依頼し、雨樋の不具合の状況や状態を正確に把握するようにしましょう。

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