外壁塗装で紫外線に強いUV塗料とは?
太陽からの恵みを受けているからこそ、人々の暮らしは豊かになっていきます。
しかし、直射日光の陽射しが強いと、外壁材や塗膜の劣化の原因となる紫外線が数多く含まれているため、それだけ早く劣化が進み、塗料の塗膜の寿命も短くなってしまいます。
そこで、外壁塗装ではUVカット効果の高い各種UV塗料が用意されています。
紫外線は塗料の塗膜の敵?
太陽光に含まれている紫外線は、強力です。毎日当たる外壁材や外壁塗膜は、日々、劣化症状が進み、気がついたときには、塗膜が剥がれ、ボロボロの状態になっていることもあるでしょう。
合成樹脂塗料を塗装したときに見られる塗膜の劣化症状といえば、白い粉が表面にできる「チョーキング現象」や塗膜の色あせ、ひび割れ、剥がれ現象です。
外壁材を保護する塗膜の劣化は、定期的に塗り替えメンテナンスを行うことで、外壁材の寿命を延ばします。
塗膜のチョーキング現象や色あせは、塗膜の劣化の初期症状ですが、塗り替えメンテナンスをする時期に来ていることを知らせてくれる現象です。
紫外線に強いUV塗料
耐久性の高い塗料を使用すると、紫外線にも対応できますが、紫外線に強いUV塗料というジャンルも存在します。例えば、UVプロテクトクリヤーやラジカル制御型塗料です。
UVプロテクトクリヤー
意匠性の高いサイディングを保護するために開発されたのが、UVプロテクトクリヤーです。
無色透明であるため、元のデザインを潰すことなく、タイル調やウッド調、ストーン調などのお気に入りのデザインを残したまま、美しくきれいに塗装することができます。
UVプロテクトクリヤーを塗布すると、彩度が増し、艶も出て、色が濃くなります。セラミック樹脂を採用した強固な塗膜と紫外線吸収剤との相乗効果で新築時の風合いがよみがえります。
塗膜の色あせや色落ちを防ぐだけではなく、超親水性により、雨水が汚れを洗い落とします。UVプロテクトクリヤーによる塗装は、低汚染性を発揮する塗膜になっています。
同時に防カビ、防藻効果もあり、長期間、意匠性の高い外壁を保護します。
ラジカル制御型塗料
ラジカル制御型塗料も紫外線による塗膜への影響を抑制し、外壁塗膜の劣化症状を遅らせ、塗膜の寿命を延ばします。
ラジカルとは、劣化原因となる成分です。紫外線でラジカルがたくさん増えると、塗膜が劣化していきます。そのラジカルの発生を抑制できるのが、ラジカル制御型塗料です。
日本ペイントのパーフェクトトップ、エスケー化研のプレミアムシリコン、関西ペイントのアレスダイナミックTOPなどが、大手塗料メーカーから販売されているラジカル制御型塗料です。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。