外壁塗装の保証内容は事前に確認を!
外壁塗装工事の見積書を確認した後、契約前に忘れずにやっておくべきことがあります。それは、塗装工事に関する保証内容の確認です。保証できる年数や保証範囲などを再確認し、保証されていない内容についても記載がない場合は、直接確認しておきましょう。
今回は、塗装工事の保証内容に関するチェックポイントについてご紹介します。
保証する会社や団体に注目
塗装工事や塗装の塗膜に関する保証は、「誰が保証するのか?」といった点がポイントです。塗装業者が独自に保証する場合と組合などの第三者機関が保証する場合の2つのケースがあります。塗料メーカーの保証は、塗料という製品に対する保証なので施工内容を保証していない点に注意しておきましょう。
第三者機関による保証は、塗装業者が組合に加入している場合に、その組合による保証が受けられるものです。施工した塗装業者が倒産しても保証が受けられます。保険料を支払う必要がありますが、「リフォーム瑕疵担保保険」を利用すると1年の保証期間で工事や施工に瑕疵があれば、保険金が支払われます。
具体的な保証内容と免責事項について細かく確認
保証内容と免責事項はとても重要です。いずれも具体的な事例で押さえておきましょう。特に免責事項がある場合は、全てのケースについて再確認してください。外壁塗装工事の場合は、外壁塗膜に関する保証が主です。
施工方法を起因とする塗膜の剥がれ、塗りムラ、ひび割れ、膨れ、変色・色あせなどです。経年劣化は除かれます。多くは施工から5年以内にわかる施工の不具合です。
例えば、クラック補修・高圧洗浄などの下地処理が不十分、塗料使用時の希釈量、塗布量、塗布回数が守られていないなどの施工ミスです。施工ミス発見のために、定期点検やアフターフォローについての項目も記載されているのかどうか、保証書内で確認してください。
自然災害、火災による不具合、家主の使用の誤り、維持管理の問題、経年劣化などは、免責事項に分類され、保証対象外です。不安な人は、他の保険でカバーできる場合は、別途加入しておきましょう。
塗料の耐久年数に応じた保証期間
外壁塗装の保証期間は、塗料の性能に合わせた保証期間になっているでしょうか?グレードの低いアクリル塗料なら1~3年以内ですし、フッ素塗料なら10年程度の保証期間が設定されています。
塗料の耐用年数を過ぎていれば、経年劣化によるトラブルになることが多く、超長期の保証期間だからといって安心できるとは限りません。定期点検は必須で、ひび割れや極端な色あせを発見したら、その場で直してしまったほうがいいでしょう。
保証書を発行してもらう
保証書は、書面で発行してもらいます。保証内容については、保証書を見ながら、口頭でも詳しく説明してくれる塗装業者なら安心です。数年も経つと塗装業者が保証する内容が変わってしまっていることもありますので、契約した時点での保証内容が適用されるかどうかをよく確認しておきましょう。
一級塗装技能士、建築士、雨漏り診断士など建築に関する資格を多数取得しています。
建築塗装に30年携わっており、その経験に基づいた情報提供をおこなっています。